2年間の部活でのヤマトシロアリの研究をとおして、
ヤマトシロアリの飼育が以前よりも上達したかな?ということで
以前ここで紹介したものよりも飼育のコツを押さえたコラムをupしたい!!
といつぞやの日記で漏らしてからだいぶたちました( ̄▽ ̄;)
やっとupです。
まずはヤマトシロアリの生態についてもちょこっと触れておきましょうか。
日本でメジャーなシロアリといえばヤマトシロアリとイエシロアリの2種類でしょうか。
イエシロアリが沖縄〜神奈川県以西の海岸沿いに分布するのに対し
ヤマトシロアリは沖縄〜北海道南西部に分布しています。
群れの規模はイエシロアリのほうがヤマトシロアリよりもずっと大きく、
イエシロアリは家屋に壊滅的な被害を及ぼすこともある一方、
ヤマトシロアリは部分的な被害でおさまることが多いようです。
ヤマトシロアリに限ったことではありませんが、
奴らは道しるべフェロモンなるものを出して歩いていて
仲間がそれを辿って歩きます。
油性ボールペンにはヤマトシロアリの
道しるべフェロモンに似た成分が含まれているので
ボールペンで線を引くとヤマトシロアリはその線を辿って歩きます。
楽しいのでヤマトシロアリが手に入ったらやってみてください(^^)
ではヤマトシロアリの飼い方。
・・・の前に入手先。
腐った切り株(特に松)をほじってみると
そこに巣を作っていたヤマトシロアリが出てくることがあります。
すぐ奥に逃げてしまうので手早く採集してください。
あとは通販。カエルの餌として売ってます。
採ってきたシロアリは、キッチンペーパーやティッシュ、
ろ紙等を湿らせてしきつめた、やや小さめ
(標準的なお弁当箱と同じかそれ以下のサイズ)
のタッパーで飼うと楽です。
この「やや小さめ」というのがポイントです。
大きすぎると敷き詰めた紙もすぐ乾燥してしまうので、
シロアリを飼う上で重要な湿度管理が難しくなります。
ちなみにタッパーには特に通気穴などはあけなくても大丈夫です。
2〜3日に一度くらい(もちろん毎日でも良いですが)
飼育ケースを開けて敷いた紙の湿り具合を確認してください。
手で触ってみてしっとり感を感じる程度なら大丈夫です。
少しカサカサしてきたら水を数的ずつ、満遍なく垂らして
紙がしっとりするようにします。
水を垂らしすぎてびしょびしょになると、シロアリが溺死したり
飼育ケース内の臭いがきつくなるので気をつけましょう(^^;)
餌は、紙を敷いていれば特に必要ありません。
ヤマトシロアリは木を食べる―厳密に言うとヤマトシロアリの腸内で
原生動物が木の主成分であるセルロースを
分解してできる養分を吸収している―
で、紙は木でできている。
っていうことでヤマトシロアリは紙も食べるんです(・ω・)
でも木を湿らせて入れておくと、木に穴を開けて
巣みたいにしていくのが観察できて楽しいです。
敷き紙が汚れたら、汚れた部分を取り除いて
新しい紙を足せばOKです。
ヤマトシロアリは分布域も広く越冬もできるくらいなので
温度変化には結構耐えられますが、
やはり温度変化が少ない、あるいは緩やかになるようにすると良いようです。
飼育ケースを発泡スチロールに入れると温度管理がしやすいです。
あとは、仮にも害虫なので逃がさないように気をつけて
かわいがってあげましょう♪
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